バッティングで捻転はなぜ大切か?野球で捻転が意味する真実とは?

3.攻撃編
この記事は約3分で読めます。

バッティングの指導を受ける時に良く耳にする「捻転(ねんてん)」。

今回はこの「捻転」について取り上げようと思います。

✅なぜ捻転すると良いのか?

✅捻ることの意味とは?

同じように疑問に感じた方は少なからずいると思います。

そのような方は是非最後まで一読下さい。

これらの疑問が解決するかもしれませんので。

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バッティングの捻転とは?

まず最初に野球で使う「捻転」とは何を意味するのでしょうか?

簡単に言えば、テイクバックとステップをする時に上半身と下半身を逆方向に捻る(ひねる・ねじる)動作のこと。

上半身は後方(キャッチャー方向)に、下半身は前方(ピッチャー方向)に引っ張るようなイメージです。

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捻転が大切な理由

では、捻転はバッティングにおいてなぜ大切なのでしょうか?

なぜ多くの人が「捻転」という言葉を口にするのでしょうか?

答えは簡単です。

より遠くにボールを飛ばせるから

です。

捻転を意識することで、身体に溜まったパワーを効率よくボールに伝えることができるからと言われています。

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捻転が生むパワーの誤認識

みなさんは何故身体を捻るとパワーが生まれると思いますか?

よくメディアやネット、SNSなどでは上半身と下半身が逆方向に捻られる事によって「反動」が生まれる。

という意味合いで伝えられていますが、私はその解釈は間違いだと考えています。

なぜなら野球を始めて約40年、「捻り」が爆発的なパワーを生むと感じた事がなかったからです。

それは私自身のバッティングフォームに問題があるからだと、ず〜〜〜〜〜っと思っていました。

ところが最近YouTubeなどで動画を漁る(あさる)ように見るようになって、パワーの源泉が捻りから生まれる反動ではないという結論に至りました。

それを証明する簡単な方法として、立った状態で地面と水平になるまで両腕を上げ、左右に上半身に捻ってみて下さい。

限界まで目いっぱい捻ったとしても、元に戻ろうとする力はほとんど感じないなずです。

人間の身体は捻りによる反動はほとんど無いのです。

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捻転で生まれるパワーの正体

それならどうして多くの人が捻転が大事だと言うのでしょうか?

実は「捻る」ことが大切ではないのです。

大切なのはテイクバックした時のバットの位置からインパクトまでの距離です。

インパクトの位置はステップした足の位置とだいたい同じくらいになると考えると、この距離が長ければ長いほどバットが加速する距離が取れるので、結果スイングスピードが上がるのです。

弓矢をイメージして下さい。

矢を引いた時の弓と弦の距離が長いほど、言い換えると矢をたくさん引くほど遠くまで矢が飛んで行きます。

野球のボールも理屈は同じということです。

捻るから反動で飛ぶのではなく、捻る様な身体の使い方がテイクバックからインパクトまでの距離を取り、スイングの加速(=スイングスピード)が増し、大きな力がボールに加わるのです。

どこかで誤った解釈で伝わってしまったんでしょうね。

ちなみに、「ダウンスイング」も同じそうです。

世界のホームラン王の王貞治さんが日本刀を持って斜め下に振り下ろす映像は有名ですが、その映像の影響でダウンスイングが良いものとして伝わったと言われています。

バットを耳元からインパクトまで最短距離で振れ。ともよく言われますが、ボールを遠くへ飛ばす事を考えた場合、この指導は適切ではありません。

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まとめ

バッティングにおける「捻転」とは、身体を捻ることではなく、上半身と下半身を前後に引きつけるためのイメージ。

ステップした足先とテイクバックした時のバットの距離が長い程、バットが加速する距離が長くなるということ。

加速距離が長いとスイングスピードが上がるので、遠くにボールを飛ばすことが出来るのです。

いかがでしたか?

捻転の本当の意味をご理解頂けた、共感頂けたら嬉しいです。

以上

 

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