軟式野球においてランナーを次の塁に進める方法をご紹介します。
ここでは四死球や相手チームのエラーや打撃妨害などの意図的ではない(ラッキーな)事象によるものではなく、チームの戦略としてどのようにランナーを次の塁に進めることが出来るのかを考えてみました。
以下の4つが代表的な進塁させる為の作戦です。
代表的な作戦とは?
盗塁
投手が投球動作に入ると同時にスタートを切る、或いは投手の癖を見抜いて投球動作より少し前にスタートを切り次の塁を落とし入れるのが盗塁です。
スタートをわざと少し遅らせて守備陣の意表を突くディレードスチールもあります。(スタートするタイミングが難しく高等技術です)
成功すればアウトカウントを増やすことなく進塁する事ができる反面、失敗すれば折角の出塁がムダとなってしまう為、比較的ギャンブル性の高い作戦と言えます。
プロ野球選手の盗塁阻止率は4割前後で非常に高い数値と言われていますが、裏返すと約6割程度は盗塁が成功するという事です。
プロの世界では盗塁出来る脚力がある人しか試みない為、そのような数字となっているのかも!
アマチュア軟式野球では、プロ野球とは異なり、圧倒的な実力差がある場合を除き盗塁成功率は高いと思います。
感覚的にはプロ野球と比較し1~2割程度上乗せした7~8割程度の確率で成功するのではないかと考えます。
相手バッテリーのレベルやランナーの走塁スキル、脚力を鑑み、成功する可能性が高いと判断した場合に行われるケースが多い為です。
盗塁のスキルが高い選手はノーサインで走っても良いと言われてる人も中にいるのではないでしょうか。
私も若い頃はノーサインで2盗➡︎3盗してたなぁ。
この事から盗塁は、軟式野球において非常に有効な作戦の1つと言えます。
特に(若いチームなどの)俊足揃いのチームは非常に有利な作戦と言えます。
送りバント
盗塁とは異なり打者が犠牲となり(一死を献上して)ランナーを確実に次の塁に進塁させる為に行うバントこの事です。
一般的に盗塁よりも進塁の成功率が高い作戦と言えます。仮にランナーの盗塁成功率が低いと判断された場合に選択される常套手段だと言えます。
但し、軟式野球の場合、硬式球と比較し反発力が大きい為、フライアウトやファールになったり、内野手の前に勢い良く転がってしまい失敗するケースも多いです。
日頃からの練習が大切です。
休日のみ草野球を楽しんでいる多くの人たちは練習時間が取れないことが多いのではないでしょうか。その為、相対的にバントが苦手な選手が多いように思います。打者によっては監督からサインを出してもらえないケースも多いのではないでしょうか。
バントの成功率を上げるたい方は、以下のリンクをご参照下さい。
<近日公開予定>
ヒットエンドラン
ランナーは盗塁、打者はストライク以外のどんな球でもヒッティングしてゴロを転がすことによってランナーを進塁させる作戦です。
ランナーの進塁を最大の目的としますが、ランナーが一塁にいる場面では二塁手(セカンド)と遊撃手(ショート)が盗塁に備えてセカンドベースカバーに入ろうとする為、一二塁間及び三遊間が大きく広がる事から、そこに上手く打球を転がすことができればランナーが進塁できるだけでなく打者もヒットとなる可能性があります。更にランナーは一気に三塁まで進塁できる可能性も!!
成功すればビッグイニングに繋がる可能性がある反面、打者が打ち損じてフライやライナーが野手の正面を突いた結果、ダブルプレーとなるリスクもあります。
軟式野球の場合は、ランナーが三塁の場面で使うのも有効な手段です。
バンドエンドラン(スクイズ)
ヒットエンドランと同様にランナーは盗塁、打者はストライク以外のどんな球でもバントしランナーを進塁させる作戦です。
この作戦を使用しているチームを殆ど見たことがなく、かなりレアな作戦と言ってよいでしょう。
ヒットエンドランと比較するとダブルプレーとなるリスクが少ない反面、バッターランナーがアウトになるケースが多い為、結果的に送りバントと同じ結果となることが多いです。
ランナーが一塁にいる場合に使用されることは殆どなく、ランナーが二塁の場合に稀に使用されることがあります。
二塁ランナーに脚力が有りかつ走塁スキルが高い場合は、一塁へ送球されている隙に一気にホームインということもあります。
また、ランナーが三塁にいる場合は、いわるゆ「スクイズ」と言われます。
この作戦が用いられる場合の殆どはスクイズじゃないかな!!
まとめ
簡単に各作戦の特徴を表示纏めてみました。
種類 | 成功率 | ビックチャンス | リスク |
盗塁 | 中 | 中 | 中 |
送りバント | 高 | 低 | 低 |
ヒットエンドラン | 低 | 高 | 高 |
バントエンドラン | 中 | ー | 中 |
※バントエンドランは、スクイズを想定した評価
最後に
これらの他にもランナーを進める方法はありますが、試合展開やランナーの走塁スキル、打者の技量、投手力、相手守備力、・・・他、その時々の状況下でどの作戦が最善なのかを判断して選択する必要があります。
そう考えると監督って大変ですよね!!
以上
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