今回は「視野」について述べたいと思います。
どのチームでも試合に備えて様々な方法で準備をしていると思います。
いわゆるウォーミングアップと言われるものですよね。
では皆さんのチームではウォーミングアップでどのような事を行っていますか?
軽いジョギングやストレッチ、ダッシュ、キャッチボール、トスバッティング、etc…。
といったところでしょうか。
主に身体が動く様にすること、怪我を防止する事が目的かと思います。
加えて目のウォーミングアップを実施することをオススメします。
野球における目の重要性
ほぼ全てのチームで多かれ少なかれ身体に関係する準備を試合前に実施してると思いますが、今回私が着目したのは「視野の広さ」についてです。
野球に限らずあらゆるスポーツにおいて目は非常に重要です。
こと野球に関して言えば、「打つ」「投げる」「捕る」「走る」といった基本動作全てにおいて「見る」という行為を行っており、何かしらの目標物(例えば、相手投手の投げたボール、送球先の相手、打球の行方、など)を見定めた上で自分の身体を動かしています。
野球におけるほぼ全てのプレーは「見る」ことが非常に重要
です。
では全てのプレーの起点となる「見る」=「視野」について考えてみましょう。
言わずもがな良いプレーをする為には視野は狭いよりも広い方が良いでよね?
でも草野球ではプロ野球とは違い試合時間がその時々によってまちまちで、「試合開始時間が早い」、「寝坊して試合に駆け付ける」「前日飲みすぎて目が腫れている」などといった状況が少なからずあるのではないでしょうか?
このような状況下では視野が狭い状態(=悪条件)で試合に臨まなければならず、最高のプレーを望むことは困難です。
目の体操の方法
そこで私がお勧めするのは、7種類の目の体操です。試合前のほんの少しの時間や試合会場までの移動中、ウォーミングアップ中に実施することができます。
7種類を一度にする必要もなく分割しても効果は同じです。所要時間はたったの2~3分で、驚くほど視野が広がります。(個人差はあると思いますが、私は視野の広がりを実感しています)
<目の体操のやり方>
1.目を上下に10回動かす
2.目を左右に10回動かす
3.目を右斜め上と左斜め下に10回動かす
4.目を左斜め上と右斜め下に10回動かす
5.目を上から右回りでぐるりと3周動かす
6.目を上から左回りでぐるりと3周動かす
7.遠くと近くの2地点に目標物を定め、交互に10回ずつ見る
視野を広げるメリット
では視野を広げるとどのようなメリットがあるか考察してみましょう。
キチンと照準が合っている場合はさほど違いが無いかも知れませんが、いわゆう周辺視野に大きな違いが出てきます。
・打者の場合、ボールが見易くなる
・投手の場合、ランナーが視界に入る範囲が多くなる(例:ランナー一塁の右投手の場合)
・守備の場合、ランナーや野手陣の位置を視界に捉え易くなる
・打球が視界に入る範囲が多くなる(特に外野手のフライ捕球の場合)
どれも周りの人からすれば違いがわからないような些細な事かも知れません。
しかし準備さえしっかり出来ていれば、ミスショットを減らしヒットにする事が出来たり、球際のプレーでは、ファインプレーに繋がるかも知れません。
このように少しの違いですが、毎試合積み重ねる事によって、ご自身の成績に大きな違いが出てくるのではないでしょうか。
まとめ
この記事を見たあなただけではなくチーム全員(バックアップ選手も含めて)が実施することで、チーム全体の視野が広がることになると考えればやってみる価値は充分にあるのではないかと思います。
打率アップに取り組んでいる方、レギュラーポジションを争っている方、球際に強くなりたい方など、技術面のみを追い求めるのではなく、違った視点からのアプローチも取り入れてみてはいかがでしょうか。
この体操によって視界を広くすることにより、試合で最高のプレーに繋がることをお祈りします。
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