周囲の人が見ると何でもないプレー。
だけど、自分だけが感じることのできる外野手にとって最高に気持ちいいプレーをご紹介します。
本当はもっともっと周りから評価されても良いと思うのですが、何せ周囲の人が気付かない場合が多いので、面等向かって称賛されることはないと思います。
もしかしたら本人も気づいていない場合があるかもしれません。
当記事を読み、共感される方、されない方もいらっしゃるかもしれませんが、こういった見方もあるんだなぁ。という程度にご覧ください。
外野手の一般的なファインプレーとは？
外野手にとってのファインプレーって、どのようなプレーを思い浮かべますか？
カッコいいダイビングキャッチ、レーザービームと称される矢のような送球による捕殺、試合展開と相手打者の特徴を見越した的確なポジショニング、など色々とあると思います。
どれも一般的には素晴らしいプレーですよね。周りの人からも「ナイスプレー！」と称賛されることでしょう。
ファインプレーの裏の側面
しかしこれらのプレーは良い結果が出た場合は、ファインプレーとなりますが、一歩間違えるとどうなるでしょうか？
どのケースにおいても通常のプレーよりも事態を悪化させてしまうリスクを孕（はら）んでいます。
言い換えれば、怪我のリスクや相手に得点を許してしまうリスクがあるということです。
ダイビングキャチに失敗
着地に失敗した場合は怪我のリスク、後逸した場合はバッターランナーの長打が確定しますし、ランナーがいた場合は得点を許してしまう可能性が高いです。
レーザービームが逸れる
毎回毎回レーザービームをストライク送球する事は難しいですよね？
送球を捕球する野手が後逸すれば、テイクワンベースとなりバッターランナーは余分に一つ多く進塁することになります。ランナーがいた場合、特にホームベース上では少し逸れただけで得点に繋がってしまいます。
ポジショニングが的外れ
読みが当たれば良いですが、外れた場合は何でもない打球がヒットになってしまいます。
特に外野手の独断で思い切ったポジショニングを取り、的が外れた場合はピッチャーからすれば、完全に打ち取った打球がヒットになるのは結構辛いものがあります。
私が思う最高に気持ちのいいプレーは、そういったリスクがほぼ無い状況で生まれます。
最高に気持ちいいプレーとは？
では、外野手にとって最も気持ちいい（素晴らしい）プレーとは、どうようなものでしょうか？
私は相手の得点機会を抑制する様な状況こそが外野手として最も評価されるべき、最も誇らしいプレーだと考えています。
それは、以下の様な状況です。
得点圏に相手チームのランナーが居る状況で、自分の守備範囲に打球が飛んで来たが、相手ランナーコーチがホームに突入しようとするランナーを制止した、或いはランナー自身がホーム突入を諦めた状況です。
※明らかにホームでアウトになるタイミングは除く
ちょっとイメージし難いですかね😅
通常ならばホームに突入されていたであろうタイミングで、ランナーが3塁でストップした場面を考えてみましょう。
この外野手は過去に何度も捕殺された事がある、スゴイ正確なバックホームの送球が返ってくる、とにかく強肩、などといった理由が相手チームに認識されており、ホームベース上でのクロスプレーに持ち込むことなく、ランナーが本塁への進塁を諦めてくれれば、本来ならば得点を与えていた可能性があるにも関わらず、自分の存在自体が相手チームの得点を機会を奪ったという事てす。
よく格闘技などで、相手の心を折り戦意喪失させるのと同じですね。
ある程度経験を積んだ外野手であれば、フライであれゴロであれ、捕球する直前でランナーがどこら辺を走っているかによって、アウトに出来るタイミングであるか否かを判断できるものです。
「アウトに出来ないかも」と自分では判断したけれど、結果的にランナーは進塁していなかった。
この状況がわかった時こそ、最高のプレーをしたと実感します。
これは、自分というプレイヤーが相手チームにとって脅威の存在である事を日頃のプレーで認識されている。ということを意味します。
相手チームに自分の実力を認めさせたからこそ、この最高のプレーが生まれるのです。
スラムダンクの名シーンの一つ。福ちゃんのこんな感じです。
最後に
このブログを読んで頂いた方の中でこの最高のプレーに気付いて頂き、同じ共感（快感）を感じてくれる人が一人でも多くなる事を勝手ながら祈っております。
もし、同じ共感頂けた方がいましたら、是非コメントをお寄せ下さい。
以上
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