盗塁直前のリードの大きさについて
盗塁のサインが出た時のリードの大きさについて考えてみたいと思います
軟式野球では硬式野球に比べてヒットが出にくく、連打で得点を取ることが難しい為、先の塁に如何にしてランナーを進めるかが、得点に繋げる上で非常に重要な意味を持ちます。 (レベルが上がればより顕著となる)
ランナーを次の塁に進める手段として盗塁や送りバントなどがありますが、アウトカウントを増やすことなく進塁する事が出来る盗塁は非常に有用な手段の一つです。
盗塁と一言で言っても様々なテクニックが有りますが、今回はその中でもリードの大きさにスポットを当てたいと思います。
リードの大小について
さて、このブログを見てくれた読者の方々に質問です。
盗塁のサインが出た場合、リードは
大きくとりますか?
小さくとりますか?
盗塁を成功させるカギはスタートにあります。
単純に考えればリードを大きく取ると少しでも次の塁に近くなるため有利と思われがちですが、大きなリードを取るのと引き換えにスタートが遅れてしまったり、最悪のは場合、牽制アウトとなってしまっては元も子もありません。
逆に小さなリードでも、いつでも帰塁できると心に余裕があれば思い切ったスタートが切れるかもしれません。
要するに万人に共通するリードの大きさというものはない為、スタートし易いリードの大きさを自分で見つけるしかないのです。
自分に合うリード幅の見つけ方
では、どのようにすれば自分のリードの大きさを測ることができるのでしょう?
それは実践(試合)で試すしかありません。
良いスタートを切ることができるか否かはテクニカルな要素よりもメンタル面が大きく影響するというのが私の持論です。
私自身が小学生から40歳を超える現在に至るまで数え切れない程の盗塁をしてきた経験によるものです。
試合中に(できれば緊張感がある場面であればある程)仮に盗塁のサインが出ていない場合でも、盗塁のサインが出ているつもりでリードが大きい方か小さい方のどちらがスタートが切りやすいのか試してみてください。
それを何回か繰り返して、どちらがスタートを切り易いか自分で答えを見つけてみて下さい。
中途半端なリードの大きさで試すのは止めた方がよいと思います。思い切って大きくするか小さくするかでお試し下さい。
練習試合で確認できれば一番良いですね。
大小リードの特徴
小さなリード
スタートを切ることのみに集中し、逆を突かれても戻れるくらいの距離に留めて下さい。
逆を突かれたとしても、いつでも戻ることができるという心の余裕が良いスタートを切る思いっきりの良さに繋がります。
勿論、理想は大きなリードを取り、完璧なスタートを切るに越したことはありませんが。。
何れにしても自分がどちらのタイプのかを知ることが大切です。
大きなリード
スタートは多少遅れても戻ることをだけを考えて極限まで大きく取りましょう。
仮に1歩目のスタートが遅れたとしても、それを補えるだけのリードの大きさが必要です。
特に左投の投手の場合は素早い牽制球はない為、右投の投手よりも更に半歩はリード幅を大きくすることが出来ると思います。
ここからは更に私の個人的な持論です。
これまでリードの大きさは人それぞれだと言って来ましたが、やはり理想は大きなリードを取ることです。
理由は自分が良いスタートを切ること以外にチームに以下のメリットをもたらすことが出来ます。
相手バッテリーにプレッシャーが掛かる
相手バッテリーは、盗塁されたくないという心理からどうしても直球やツーシーム、カットボール等のスピード系の球種を中心とした配球となりがちです。
バッターは、スピード系の球種に的を絞り易くなります。
相手投手の持ち球が少ない場合は直球一本ってことも。
選択肢が少なくなる事は、ヒットの確率が上がる事に直結するのです。
相手内野手にプレッシャーが掛かる
盗塁に備え特に二遊間は二塁ベース寄りに守備位置を変えなければならない。
定位置から動くと言う事は、その分ヒットゾーンが広がる事を意味します。
逆にセンター前のヒット性の当たりが併殺打となるリスクもありますが!
次のベースにより近い
盗塁はせずとも、次のベースに近いと言う事は進塁出来る可能性が高くなる。(確率的に微々たるものだが)
まとめ
上記の理由から盗塁だけを考えるとリードの大きさは人それぞれでよく、スタートを切り易い大きさを自分で見つける必要がある。
盗塁以外の様々な戦略を考えると大きいリードがよいという事になります。
盗塁しない時は牽制球に備えて帰塁する事だけを考えて、出来るだけ大きなリードを取るという考えもアリですよ!
以上
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