衣笠祥雄さん ご逝去
また球界を代表する(鉄人こと)衣笠祥雄さんが4月23日にご逝去されました。(享年71歳)
実は20年近く前に友人の結婚式会場(とあるホテル)でたまたま衣笠さんとすれ違ったことがありました。
テレビでよく見ていたそのまんまの特徴的な顔でしたので、すぐに衣笠さんと気付き興奮を覚えた記憶があります。
その時の印象は思っていた程大きくない。むしろ「小さいなぁ」と感じたことを鮮明に覚えています。もっとガッチリとした大きな体格だと勝手に思っていました。
プロ野球選手として
プロ野球選手の中では決して恵まれた身体を持っていなかったにも関わらず、何度も個人タイトルを獲得し、さらに「鉄人」と呼ばれた連続試合出場記録を打ち立てたことを考えると、持って生まれた身体の丈夫さだけでは無く、人一倍の努力と体調管理を徹底していたのではないかと想像できます。
当時のプロ野球選手と言えば、高級な車を乗り回し、次の日に試合があっても繁華街で朝まで豪遊する選手がいる中で、ストイックな生活を送っていたのでしょう。
最近のプロ野球選手はしっかりと体調管理をしている選手も増えているようですね。
現役時代に残した成績・記録の中でも、何といっても連続試合出場記録2215試合は素晴らしいの一言に尽きます。
約17年間一度も休まずに試合に出続け、引退するまで記録を更新したようです。
これがどれほど難しいことかは、皆さんの学生生活、社会人生活に置き換えてみれば容易に想像できるかと思います。
あなたは17年間も休みなく仕事に行くことができますか?
病気や怪我は勿論のこと有給休暇も1度も取らず実力主義の過酷なプロ野球でこの記録を達成したことは称賛以外の何物でもありません。
この記録だけでもすごいことですが、他にも日本シリーズMVPをはじめ、打点王、ゴールデングラブ賞、盗塁王などのタイトルも獲得しています。
まさに走攻守の3拍子揃った名選手。現在の山田哲人選手、柳田悠岐選手といったところでしょうか。
衣笠さんの人柄
人間的にも素晴らしい人格者で衣笠氏を慕う数々のエビソードもあるようです。
1979年日本シリーズで江夏豊氏に掛けた一言。「お前がやめるなら俺もやめる。」この一言が伝説の21球を生んだそうです。
この説明だけでは何の事かわからないと思いますので、動画をご覧下さい😅
他にも西本聖氏から死球を受けて骨折するも翌日代打で登場し三振したそうですが、その時のコメントは心に刺さるものでした。「1球目はファンのため、2球目は自分のため、3球目は西本君のために振った」と。
当時の宿敵ジャイアンツの若手投手から死球を受け骨折までさせられたにも関わらず、敵チームの投手を気遣うことができるのは普通の人では真似できないでしょう。
最後に
遅ればせながら衣笠祥雄さん、ご冥福を心よりお祈りします。
以上
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