星野仙一さんご逝去
2018年1月4日未明に星野仙一さんが旅立たれました。
私は物心ついた頃から親の影響でタイガースファンでしたが、星野さんがタイガースの監督に就任した時には驚きました。
星野さんの人柄
これまで立派な成績を残していない選手であっても関西の土地柄なのかチヤホヤされ(他球団よりも厳しく叩かれもするが)、監督、コーチ、選手達は必死にやっているのだろうけど、毎年「負けても当たり前」の雰囲気だと子供の頃から感じていましたが、監督が星野さんに変わってからは勝とうとする雰囲気が伝わって来たような気がします。
勝負に対して真正面から向き合い、逃げる事なく勝ちにこだわる姿勢が、テレビ画面を通して伝わって来ました。
監督が変わればチーム全体が変わり、毎年Bクラスだったチームが優勝するまでになったのかと感心した記憶があります。
勝つ為に、選手やコーチ陣など現場で共に戦う仲間には厳しく、裏方さん(阪神園芸など)や選手の家族、そして我々ファンに対しては仏の様なやさしさを持ち合わせていたのだとおもいます。
いくら実力を持っている選手がいても、チーム全体で勝とうとする気持ち、優勝を本気で目指すんだという気持ちが強く、それが本気でなければプロの厳しい世界で勝てるものではありません。
いかに選手のモチベーションを上げるのかが、選手の実力を見抜く力以上に重要だと思いました。勿論それまでの監督が築き上げた土台あってこそですが、それを纏め上げ選手のベクトルを合わせるという手腕は、野球の世界だけに限らず、私達一般のビジネスシーンでも同じ事が言えるのではないでしょうか?
更に単に監督業だけに留まらず、コーチ含めた球団スタッフへの気遣いや、驚いた事に選手の奥様には誕生日に花束💐をプレゼントするなど家族からも愛される人物だったとテレビで紹介されていました。
星野さんの野球愛
星野さんは生涯野球を愛し続けたという話をよく耳にします。一見簡単そうにも思えますが、極めて難しい事のように思えてなりません。
野球を職業とし、良い時期も当然あったかと思いますが、選手時代でも厳しいことを何度も突き付けられ、精神的な苦痛の連続だったかと想像します。
更に指導者という立場となってからは、毎年のように若い選手達に対して何人も厳しい現実を突き付けなければなりません。他人の人生に大きく関わる分岐点となる為、ある意味では自分の事よりも辛い事だったに違いありません。
そういった事を全て経験してきた上で、尚且つ自身が病に伏せた以降も野球界に最後まで貢献し続け、野球を愛し続けたと言えるのは並大抵の事ではないと改めて感じました。
正直、今まで星野さんのファンという訳ではありませんでしたが、今回の出来事を機に星野さんの事について考え、改めて偉大な人物だったんだなと思いました。
多くの人から愛されているのは、それ以上に多くの人を思いやり、気にかけ、愛し、それを言葉に発し続けた結果なんだろうなと。
最後に
自分もほんの少しでも星野さんの様に人に愛される人物に近づけるようになりたいと思いました。
星野さん、心よりご冥福をお祈りいたします。
以上
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